磐梯町の若手養蜂家に聞きました

福島県養蜂協会が主催する第34回県はちみつ品評会が福島市で開かれ、磐梯養蜂場の鈴木友康さんが県養蜂協会長賞を受賞されました。県内の生産者37名がトチみつ18点、アカシアみつ40点、その他みつ55点の計113点を出品されました。磐梯養蜂場の鈴木さんは今回2度目の受賞となります。品評会では香り・風味・色の審査、糖度は80度以上という基準があり、6~7名が審査にあたりました。

磐梯町のふるさと産品でもある磐梯養蜂場のはちみつ。養蜂のお仕事のことや今後のビジョンなど取材に伺いました。

養蜂のお仕事についてお伺いしました!

働き蜂には役割分担があり、蜜を集められるのは年を取った(年長)蜂のみ。1匹の蜂が一生に集められる蜜はわずかティースプーン1杯程度。毎日2000~3000個の卵を産みどんどん数を増やしていきますが、蜜を集める蜂は限られているので、年長の蜂を増やす必要があります。越冬のため、冬は雪の降らない地域へ移動し、4月半ばごろに引き上げると先ずは砂糖水を与えて成長を促し、育児圏を広げて蜂の数を増やします。そして細やかなケア(管理作業)がとても重要になります。ケアを行う際に手袋をしますが、磐梯養蜂場ではとても薄い手袋を使用しています。刺されないように厚手の手袋をすると誤って蜂を傷つけてしまう可能性があり、蜂は負傷すると警報フェロモンが出てしまい、気性が荒くなってしまいます。蜂と仲良くなるには蜂にやさしく接することです。また、エサを取りすぎてしまわないような工夫もしています。

また、蜂は自然環境からの影響をもろに受けてしまいます。遅霜で花がだめになると蜜の量も減るなど、毎年様々な条件で採取量が変動します。温暖化や農薬、消毒、除草剤など環境汚染も蜂の生育が難しくなってきている要因です。他の養蜂家の方々もおっしゃるのは昔と比べて蜂を育てることが難しくなってきているそうです。蜂は果物や野菜などの生産にとても重要な役割(受粉)を果たしています。蜂がいなくなってしまうと食糧不足にもつながります。今後のビジョンとしては、会社を大きくし環境保全にも努めていきたいです。

今回お話をお伺いし、養蜂は単にはちみつを取るだけではなく蜂をよく理解し共存し、また環境を守ることにつながっているということにとても感動しました。

磐梯町ふるさと納税の返礼品でも大人気の「はちみつ」。豊かな恵みを皆様ぜひご賞味ください。

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磐梯町観光協会

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